不眠とセルフケアについて

不眠は「寝つけない」「途中で何度も起きる」「早朝に目が覚める」「寝ても回復感がない」など、いくつかのタイプがあります。原因は1つとは限らず、生活習慣・ストレス・体の病気・薬などが重なっていることも多いです。

主な原因

1. ストレス・心理的要因

  • 仕事や人間関係の緊張
  • 将来への不安
  • 「眠らなきゃ」と考えすぎること
  • 気分の落ち込みや不安障害

慢性的なストレスで脳が覚醒状態になり、夜になってもスイッチが切れにくくなります。

2. 生活リズムの乱れ

  • 夜更かし
  • 寝る時間・起きる時間が毎日違う
  • 昼寝が長い
  • シフト勤務
  • 時差ぼけ

体内時計がずれると、眠気のタイミングも崩れます。

3. 刺激物・習慣

  • カフェイン(コーヒー、エナジードリンク、濃いお茶)
  • アルコール
  • 喫煙
  • 就寝前のスマホ・PC

特にスマホの強い光は、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑えます。

4. 身体の不調や病気

  • 痛み
  • 咳や鼻づまり
  • 頻尿
  • 更年期症状
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • むずむず脚症候群
  • 甲状腺機能異常など

5. 薬の影響

一部の薬は眠りに影響します。

  • ステロイド
  • 一部の抗うつ薬
  • 鼻炎薬
  • 降圧薬の一部 など

今日からできるセルフケア

  • 起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
  • 起床時間を毎日そろえる
  • 朝食をとる

朝の光は体内時計を整えるのに重要です。

日中

  • 軽い運動(散歩、ストレッチ)
  • 夕方以降のカフェインを減らす
  • 昼寝は20〜30分以内

  • 就寝1〜2時間前にぬるめの入浴
  • 部屋を暗めにする
  • スマホ・PCは寝る30〜60分前にやめる
  • 「眠れなくても横になって休めばOK」と考える

「寝よう」と頑張りすぎるほど、脳が覚醒しやすくなります。

寝つけないときのコツ

20〜30分以上眠れないときは、無理に布団に居続けるより、

  • 暗めの部屋で読書
  • 静かな音楽
  • 深呼吸
    など、刺激の少ない行動をして、眠気が戻ってから床に入るほうが改善につながることがあります。

受診を考えたほうがよいサイン

以下がある場合は医療機関への相談をおすすめします。

  • 1か月以上続く
  • 日中の集中力低下が強い
  • 強いいびきや無呼吸を指摘される
  • 気分の落ち込みや不安が強い
  • 市販薬や飲酒に頼っている
  • 睡眠中に脚がむずむずする

相談先としては、内科、心療内科、精神科、睡眠外来などがあります。

睡眠改善の基本は「体内時計を整えること」と「脳の過覚醒を減らすこと」です。短期間で完全に戻そうとするより、まず1〜2週間、起床時間を固定するところから始めると変化が出やすいです。