梨状筋症候群の原因・症状・放置した場合のリスク
梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)は、臀部の深層に位置する梨状筋が坐骨神経を圧迫することで生じる神経障害です。一般的な腰痛と混同されやすいものの、発生メカニズムや痛みの出方に特徴があり、早期の対処が非常に重要です。
1. 梨状筋症候群の原因
梨状筋は股関節の外旋(脚を外側へねじる動き)に関与する小さな筋肉ですが、日常生活や運動習慣のささいなクセが負担となりやすい部位です。
主な原因
● 筋緊張や柔軟性低下
長時間の座位姿勢、運動不足、股関節の可動域低下などにより梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫します。
● 反復動作・スポーツによる過負荷
ランニング、サッカー、テニスなど股関節の回旋動作が多いスポーツは梨状筋にストレスが集中しやすく、筋緊張や炎症を誘発します。
● 骨盤のゆがみ・姿勢不良
反り腰、猫背、骨盤の傾きがあると梨状筋が過剰に緊張しやすくなり、神経圧迫の原因になります。
● 外傷
転倒や打撲により筋肉内部に炎症が生じることで発症するケースもあります。
2. 梨状筋症候群の主な症状
梨状筋の影響を受けた坐骨神経は臀部から下肢へ伸びているため、腰痛とは異なる特徴的な症状が現れます。
● 臀部の深い鈍痛
お尻の中央やや外側に刺すような痛みや、深部に重だるい感覚が続きます。
● 下肢への放散痛
太もも後面からふくらはぎにかけて神経痛が広がり、坐骨神経痛に似た症状が現れます。
● 長時間座ると悪化
デスクワークや車の運転で痛みが強くなり、立ち上がると軽減することが多いです。
● 股関節の動きで痛みが誘発
脚を外にひねる動作(外旋)で痛みが出るのは梨状筋症候群の代表的なサインです。
3. 放置した場合に起こる可能性
梨状筋症候群を放置すると以下のような問題が生じるリスクがあります。
● 坐骨神経痛の悪化
神経の圧迫が長期化すると痛みだけでなく、しびれや感覚障害が強くなり、日常生活に大きな支障をきたします。
● 歩行機能の低下
痛みにより姿勢が歪み、歩行時のバランスを崩して別の部位(腰・膝・足首)にも負担がかかります。
● 慢性筋緊張による二次障害
臀部や腰部の筋肉全体が過緊張し、腰痛や骨盤周囲の不調を併発することがあります。
● 神経障害の固定化
長期間の圧迫は神経の回復を遅延させ、治療期間が延びる原因となります。
早期に対処すれば改善が期待できますが、放置すると慢性化しやすいため注意が必要です。
まとめ
梨状筋症候群は、臀部の深層で起こる神経圧迫が原因で、坐骨神経痛に似た症状を引き起こす疾患です。筋緊張・姿勢・スポーツ動作など日常のささいな積み重ねが原因となるため、早期のケアが重要です。
こんな症状がある方は一度相談しにご来院ください。
【リ・ムーヴ鍼灸整体院 大宮駅前院では】
当院は 大宮駅西口徒歩2分 の駅近に位置し、梨状筋症候群による臀部痛・坐骨神経痛様症状に対し、骨格・筋肉・血管・神経といった多角的アプローチを体系的に組み合わせた、より専門的で深い治療を提供しています。
ここでは、各組織に対する施術内容をさらに詳しくご紹介します。
1. 骨格へのアプローチ(骨盤・股関節・腰椎の三次元調整)
梨状筋症候群は「梨状筋だけの問題」ではなく、その背景に骨盤のねじれや股関節アライメント異常が潜んでいるケースが多いことが分かっています。大宮駅前院では以下のような高度な骨格調整を行います。
● 骨盤三軸矯正
前後傾・左右傾・回旋の3方向から歪みを評価し、
・仙腸関節の可動性改善
・仙骨の傾き修正
・股関節頭の位置関係の再構築
まで丁寧に整えます。
これにより、梨状筋の過緊張を引き起こす構造的な原因を解消します。
● 股関節モビリゼーション
関節包・靭帯にアプローチする微細な手技で、関節の滑り・転がり運動を自然な状態へ導きます。
結果として梨状筋が無理に働かされなくなり、負担が軽減されます。
● 腰椎・仙骨のアライン調整
腰椎の配列が崩れると坐骨神経が牽引され、症状が悪化します。
当院では神経ストレスを考慮したソフトな矯正で、神経負荷の少ない脊柱バランスを作り上げます。
2. 筋肉へのアプローチ(深層筋・筋膜・トリガーポイントを精密にケア)
梨状筋は深層にあるため、表層のマッサージだけでは改善が不十分です。
当院では「深さ」と「原因筋」を正確に捉える技術を用いて以下の施術を行います。
● 深層筋リリース
手指で奥の筋層へアプローチし、梨状筋だけでなく、協働筋である
・大殿筋
・中殿筋
・外旋六筋(上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋など)
を総合的に整えることで、梨状筋への過度な負担を根本から取り除きます。
● トリガーポイント鍼
筋膜内の硬結や神経過敏部位に直接アプローチすることで
・筋緊張の解除
・血流改善
・神経への刺激緩和
を実現します。深部にある梨状筋へのアプローチとして特に有効です。
● 筋膜ストレッチ+動作改善指導
梨状筋症候群は動作習慣のクセが強く関与するため、
・歩行時の重心
・座位姿勢
・股関節の使い方
を修正するためのセルフケアや動作トレーニングも丁寧に指導します。
3. 血管へのアプローチ(循環系を改善し自然治癒力を最大化)
筋緊張による血行不良は痛みやしびれの大きな原因です。大宮駅前院では循環改善を重点的に行います。
● 鍼刺激による局所血流増加
鍼の微細な刺激で筋膜下の血管拡張を促し、酸素供給と老廃物排出を加速します。
● 温熱+徒手による循環促進
温熱療法で深部温度を上げ、手技でリンパや静脈の流れを整えることで、
「冷えやコリによる悪循環」を断ち切ります。
● 血管・筋膜スライド手技
筋膜と血管の癒着を緩め、組織間の動きを改善することで痛みが減少します。
4. 神経へのアプローチ(坐骨神経のストレスを直接ケア)
梨状筋に圧迫されている坐骨神経を適切にケアすることで、しびれや放散痛を根本から改善します。
● 坐骨神経モビライゼーション
神経に過剰な牽引や癒着がある場合、滑走性を取り戻すための特殊な手技を行います。
神経の緊張が取れると、痛み・しびれの軽減が期待できます。
● 鍼による神経周囲の炎症抑制
神経周囲の組織に鍼で微刺激を加えることで、
・浮腫
・局所炎症
・神経の興奮
を抑え、回復を早めます。
● 姿勢・動作と神経負荷の関連性評価
坐骨神経に負荷をかける姿勢・歩行・体の使い方を細かく分析し、根本改善へつなげます。
大宮駅西口徒歩2分の通いやすさ
当院は大宮駅西口徒歩2分と非常に通いやすく、
「仕事帰りに寄れる」「痛くて歩くのがつらくても無理なく通院できる」
と多くの患者さまから高評価をいただいています。
まとめ
リ・ムーヴ鍼灸整体院 大宮駅前院では、梨状筋症候群を骨格・筋肉・血管・神経の4方向から本質的に分析し、深層筋ケアから神経モビライゼーションまで総合的な施術を提供しています。
再発しにくい身体づくりまで一貫してサポートいたします。
こんな症状がある方は一度相談しにご来院ください。
👉 ご予約・お問い合わせはこちらから
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